特集その3

熱帯魚の病気:症状と対策!

2000.6.27

 おいらのホームページに「熱帯魚Q&A」を開設以来、なんと112問もの質問が寄せられてるんですね〜

 アクセス件数と比べたら、この質問数はかなりのもんだと思うんですが、やはり質問で一番多いのは熱帯魚の病気の質問のようです。

 というわけで(なんでや)、今回の特集はタイトルどおり「熱帯魚の病気:症状と対策」ということでいきたいと思います。
 これで、代表的な熱帯魚の病気は分かると思うんで、質問してから回答がくるまでに時間がかかって手遅れになった、という事態が少なくなればと思います。 

 ひとつ注意なんですが、病気に対処するにあたり、あたりまえだけど病名が分かれば対処法もおのずと分かってきます。
 ですが、その症状がはっきりこれだって判らないことも多い(とくに病気を併発してると)ので、無責任かも知れませんが、ここに書いてあることをそのまま鵜呑みしないで、あくまで参考として対処していってください。

 では、最初に早見表を使って主な病気と主な特徴などを見ていき、各項で詳細に分析していきましょうか。

 熱帯魚の病気早見表

 主な熱帯魚の病気の一覧です。

病名
症状
対処法
白点病 体表やヒレに白い点ができる。症状が進むと白の点が大きく、そして数が増える。 水温30℃+
グリーンF
カラムナリス症
ひれ腐れ病
口腐れ病
ヒレや口などにカビ状の寄生体が付き白くなり、溶けていくような感じになる。初期はヒレが硬化したような感じになることも。 食塩+
パラザンD
グリーンFゴールド
エルバージュ
×
エロモナス症
立鱗病
ポップアイ
穴あき病
様々な症状がある。体表が赤くなる(穴があくことも)。目が飛び出る。鱗が逆立つ。 パラザンD
グリーンFゴールド
エルバージュ
××
水カビ病
綿かぶり病
体表の傷に綿状のカビが付き、ひどくなるとエラにまで広がる。 食塩+
メチレンブルー
グリーンF
マラカイトグリーン
ウーディニウム症
コショウ病
サビ病
白点病よりさらに小さい点が無数に体表に付く。ヒレをたたむ、体をふるわせるなどの症状も。 食塩+
メチレンブルー
グリーンF
マラカイトグリーン
ピンセット除去
イカリムシ
チョウ(ウオジラミ)
体表やヒレに5mmほどの寄生虫が寄生する。 有機リン系魚病薬ピンセット除去

 白点病 

 春や秋など水温が不安定になるような時期や、新たに買ってきた魚を家の水槽に入れたりした時などに発症しやすい。
 症状は、その名のとおり、体表やヒレに白い点々が付き、症状がひどくなるにつれて、白点の数も増えていきます。

 ポピュラー?な病気で、治療法をマスターしておきたい病気です。
 治療の基本は水温を30℃と高めにし、グリーンFやメチレンブルーといった魚病薬を使用します。

 結構どの魚種でもかかりますが、この病気にかかりやすいのは、ネオンテトラなどのカラシン類のようです(以外にプレコにも多いと言われてます)。

 カラムナリス症

 低水温下で発生しやすいと言われていますが、おいらの経験上適温(25〜27℃とか)でもかかるときゃかかる病気という感じがします。
 症状は、ひれ、口、体表にカビ状の寄生体(フレキシバクター、カラムナリス細菌)が付着し、ヒレがボロボロになったり、唇が白くなったりします。

 治療には食塩(スプーン1杯/20リットル)とパラザンDやグリーンFゴールド、エルバージュなどの魚病薬を混ぜての混浴が効果的だと言われています。
 しかし、運が悪かったのか、治療の腕が悪かったのか、おいらの経験上ではかなりの魚がこの病気で新弟子ましました。
 どうも、症状がほんとに初期、というか症状がでたヤツを隔離して、元気なヤツのほうに予防としての治療というのがいいのではないかと思っています。
 もちろん、隔離した症状が出ている魚も治療はしてやりましょう。

 かかりやすいのは、グッピーやプラティなどの卵胎生メダカ、ベタなどのアナバス類ではないかと思います。
 とくにグッピーには出やすく、魚自体が小さいのであっというまに症状が進み、尾がなくなったとか、口が溶けたとかいった症状が1時間単位で進んでいきます。

 エロモナス症

 飼育水が汚れている、濾過が足りていない場合などに発症します(何の病気もそうだけど)。
 水槽に新しい魚を入れてなくて、この病気にかかったら100%飼育者責任の病気です。
 症状はいろいろあり、鼻孔が赤くなる、目が飛び出る(ポップアイ)、体表が赤くただれる、鱗が逆立つ(立鱗病)、腹?に穴があく(穴あき病)などです。

 治療にはグリーンFゴールドやエルバージュがいいと言われていますが、かかってしまったら致死率の高い病気なので、治療よりも予防を心がけたほうがいい病気です。
 予防はあたりまえのことをすることで、水が悪化する前に水換えをする、濾過能力を超えた数の魚を入れないといったことです。

 比較的シクリッド類に多いですが、間違いかも知れないけど他の魚種でも原因不明の病気の場合、この病気の場合が多いのではないかと思います。

 水カビ病

 流木や岩などで体表が傷ついたときなどに綿上のカビ(サプロレグニア、アクリアなど)が寄生する病気です。
 魚に傷ができた場合、予防=治療となるので、早めの処置を心がけます。

 治療は食塩とメチレンブルーやマラカイトグリーン、グリーンFの治療が効果的です。
 目に見える固まりとなったカビは、ピンセットなどで取ってやった方がいいですが、弱ってるときにこれをやると、さらに弱るのでまだ元気がいいうち、体調が少しよくなってから行いましょう。

 とくにかかりやすいといった魚種はないと思いますが、傷が原因となるのでシクリッドなどある程度大きい魚に見られます。
 複雑すぎるレイアウトなどはその原因となることがあるので、素点を考慮しましょう。

 ウーディニウム症

 白点病と間違いやすいですが、白点病よりもっと小さい寄生体が付く病気で、コショウをまぶしたような感じになります。
 そのほかの特徴としてはヒレをたたんだり、体をふるわせたりします。

 治療はグリーンFやメチレンブルーを使用しますが、さらに食塩を混ぜるといいとも言われています。

 イカリムシ

 この病気は、生きエサ、つまりメダカや金魚によって持ち込まれることが多い病気で、体表やヒレなどに小型甲殻類の虫が寄生するものです。
 よーく観察すると5mmぐらいの糸みたいなヤツが体表などに付いてるのが肉眼で見ることができるので、すぐ判る病気ではあります。

 治療薬が市販されてますけど、生きエサを食べる魚の代表格、古代魚やナマズなどは薬に弱いので、薄目に使用してください。
 さらにこの治療薬というのは今付いてるヤツには効果があるけど、水の中で漂っている寄生虫の卵には効かないので、かなり長い間病気と格闘することを覚悟してください。
 あと、肉眼で見えるので、可能ならピンセットなどで取ってやるなどしてみてください。
 この場合、あんまり魚が大きいと陸に上げると負担も大きいし、押さえつけて弱らせてしまうこともあるので、よく考えてからやってください。