おいらは、システム・エクスクルーシブ・メッセージというものを知るまで、バルクダンプ機能っていったい何のためにあるんだろうと思ってたんですけど(SY99単体でしか使ってなかったもんで)、ものすごく便利な機能というか、DTMでシーケンサーを操作するのに不可欠な機能いうことが分かりました。
ボリュームやパン、エフェクトといった設定は、通常MIDIのコントロール・チェンジを使って行いますが、SY99独自の機能などは、システム・エクスクルーシブ・メッセージあるいはバルクダンプ・データといったものを使って設定します。
間違ってるかもしれませんが、バルクダンプ・データはシステム・エクスクルーシブ・メッセージの1種で、特定のパラメータなどを一つ一つ変えるのがシステム・エクスクルーシブ・メッセージ、ボイス丸ごとのデータやマルチ丸ごとのデータ、サンプリング・データなど大きな?、内容をいじくれない(いじくるのが困難な)データのことを、バルクダンプ・データと区別していいのかなと思っています。
実験をいろいろやったんですが、SY99のボイスやマルチの設定をコントロール・チェンジで変更できるものは少なかった(ほとんどない)もんだから、まず、演奏前の基本設定情報(以降、初期化情報といいます)を一気に設定できるバルクダンプ機能からやっていきたいと思います。
それから、SY99で使用できるコントロールチェンジやシステム・エクスクルーシブ・メッセージを個別に見ていきたいと思います。
使い方は簡単で、例えばSY99でマルチの設定−ボイスセレクト、パンの設定、エフェクトの設定なんかを一通りやってから、パソコン側のシーケンサーをリアルタイム・レコーディング状態にしてやって録音開始、「Utility」−「MIDI」−「Bulkdump」で「1multi」の実行、これでマルチの設定データがすべてひとかたまりで送られてくるんで、後はMIDIデータの一番始めで送ってやれば、16パートすべての設定がされて演奏されます。
では、実際にバルクダンプ機能を使ってマルチの設定を変えてみましょう。
とりあえず、実験ということで、インターナル・マルチのバンク1の設定をバルクダンプ送信でシーケンサーに保存して、MIDIデータを再生しインターナル・マルチの16番にその設定を送信してみましょう。
ちなみにバルクダンプできるのはインターナルのデータだけで、プリセットのデータは送信できません(必要ないと言えば必要ないよね。送信したいときは、インターナルにコピーしてから操作すればできますけどね!)
下が例として、マルチのバルクダンプの送受信手順です。
ボイスやソングも同じような操作方法ですので参考にしてください。
ちなみに、この実験のサンプル・データでは、演奏情報としてSY99データ・ライブラリにある「となりのトトロ」の「風の通り道」を使っています。
当然、マルチもこの曲用のものを使っています。
ライブラリにあるSY99形式のデータとサンプル・データのMIDIファイルを再生して聞き比べてみてください(当然同じものなんですが)。
パソコンでMIDIファイル1つを再生させるだけで、SY99を設定、演奏させることができ、シーケンサーソフトじゃなくても、Windows標準のメディアプレーヤーでも再生できるのがポイントですよね。
これで、SY99にフロッピーをつっこんで、マルチやシーケンス・データを長い時間かけてロードしなくてもよくなった訳です。
| バルクダンプ実験データ 「風の通り道」となりのトトロより |
sy99sp04.mid |
@ マルチのセレクト
ここではインターナル・マルチの16番を選択しています(第3章を参考にしてください)。
A マルチのバルクダンプ送信
「風の通り道」のマルチ・データ。データが大きいので2つに分かれています(イベントのスペシャルで選択し直しました)。
B 「EXIT」ボタンのシステム・エクスクルーシブ
マルチの登録画面にするためにSY99の「EXIT」ボタンをリモートで操作します。
C 「F8」ボタンのシステム・エクスクルーシブ
マルチの登録画面でストアするためにSY99の「F8」ボタンをリモートで操作します。
D 演奏情報
通常の演奏用MIDIデータです。
偏見Tips!シーケンサーにおけるバルクダンプ・データ、システムエ・クスクルーシブ・メッセージの位置づけ 別にたくさんのシーケンサー・ソフトを使って確認したわけでも、MIDIの専門書を読んだ訳でもないんですけど、バルクダンプ・データやシステム・エクスクルーシブ・メッセージは、シーケンサーの中でどのように管理されているか、分かっている(思いこんでいる)ことをすこし述べたいと思います。 おいらは、シーケンサー・ソフトのFrive−Aさんのシェアウェア「Music Studio Standard」とVoyetra社の「MIDI Ochestrator Plus」を使ってるんですけど、システム・エクスクルーシブ・メッセージは通常のノート情報とかプログラム・チェンジ、コントロール・チェンジなんかと違う形で管理してるんじゃないかな、と思うんです。 たとえば、MSSでは、リアルタイム・レコーディングでもシステム・エクスクルーシブ・メッセージは記録できるんですけど、ちょっと一筋縄ではいかないんですよ。 MOPでは、システム・エクスクルーシブ・メッセージ用のバンクが用意してあって、手作業ででメッセージを作成したり、シンセからバルクダンプ送信でメッセージを登録します。 このように、(おいらが知ってる範囲では)システム・エクスクルーシブ・メッセージは、ノート情報などとは別に考えて管理してやる必要があると思うんですね。 |